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初潮から閉経後のメンテナンスまで
婦人科のかかりつけ医をもとう

「婦人科を受診するのは恥ずかしい」と敬遠する人はいまだに多く、「生理痛くらいで受診するのはおおげさ」と考えている人もいるようですが、婦人科は女性が生涯にわたってつきあう大切なカラダケアのパートナーです。

日本では、妊娠して初めて産婦人科を訪れる人が多いなか、海外では初潮が始まる頃に保護者とともに婦人科を受診し、月経やライフステージごとの女性のカラダの変化について説明を受け、生涯のかかりつけ医にする習慣をもつ国もあるそうです。本来、婦人科は、初潮から閉経後のメンテナンスまで、女性が生涯にわたりつきあっていく場所です。女性のカラダはライフステージごとに変化するホルモンの影響により、さまざまな健康課題が生じますから、気軽に相談できる婦人科のかかりつけ医をもちましょう。

婦人科医を選ぶときのポイント

勤務先の近くや自宅の近くなど、通いやすい場所にあるか

女性医師に診てほしい場合は、事前にホームページなどで担当医師をチェック

婦人科で気軽に相談したい ライフステージごとの健康課題

性成熟期 20代~40代前半
・月経トラブル:生理不順、生理痛、月経前症候群(PMS)、月経前不快気分障害(PMDD)、過多月経など 月経困難症

・避妊

・妊活・不妊症
・婦人科の病気:子宮内膜症、子宮筋腫、チョコレート嚢胞、多嚢胞性卵巣症候群など
・婦人科がん:乳がん、子宮頸がん

更年期 40代後半~50代
・更年期障害・不定愁訴、骨粗しょう症、動脈硬化性疾患など
・婦人科がん:乳がん、子宮頸がん、子宮体がん

老年期 60代以降
・婦人科がん:乳がん、子宮頸がん、子宮体がん
・骨粗しょう症、動脈硬化性疾患など

 

 

ライフステージごとのエストロゲン分泌量の変化

監修:丸の内の森レディースクリニック 院長/医学博士  宋 美玄

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