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受けましょう!婦人科検診

20歳代は2年に1回、
子宮頸がん検診を受けましょう

子宮頸がんの罹患率は20~40代の女性で増えています。20歳代は2年に1回、定期的な子宮頸がん検診を受診することが推奨されていますが、受診率は50%に満たない状況です。早期発見・早期治療のためにもお住まいの市区町村から無料クーポンが届いたら、ぜひその機会に子宮頸がん検診を受診しましょう。
※国は、20~40歳までの5歳刻みの年齢の女性に対し、子宮頸がん検診無料クーポンを配付しています。

細胞診とHPV検査

子宮頸がんの検査方法には、「細胞診」と「HPV検査単独法」があります。
子宮頸がんの罹患率減少効果を示す確実な証拠があり、運用方法が確立されている「細胞診」を国は推奨しています。細胞診は、がんや前がん病変の細胞を見つける検査なので、子宮の入口である頸部の細胞を採取する必要があるため敬遠しがちですが、早期発見・早期治療のためには積極的に受けることが大切です。
一方、HPV検査は、HPVウイルスに感染しているかどうかを見る検査で、細胞診と同様に子宮頸部の細胞を医師が採取します。HPV検査単独法は2024年4月から準備のできた市区町村から導入され、30~60歳の女性を対象に5年間隔での受診が勧奨されています。

HPVワクチンで予防も

子宮頸がんは、主に性交渉によってHPV(ヒトパピローマウイルス)に感染することが原因とされるため、ワクチンで予防できる稀有ながんです。性交経験のない10代でHPVワクチンを接種することが望ましいとされますが、検診でウイルスに感染していないことがわかれば、20~30代で接種してもその後の感染を防ぐことができます。
HPVに感染すると必ずがんになるわけではなく、ほとんどは自然に体外に排出されますが、まれに子宮にとどまることがあり、100種類以上あるHPVのうち15種類ほどががん化するといわれています。HPVワクチンには、もっともがん化する可能性のある2種類に予防効果がある2価の「サーバリックス」、4種類に予防効果がある4価の「ガーダシル」、9種類に予防効果がある9価の「シルガード9」があり、2価と4価で子宮頸がんの原因の60~70%、9価で約90%をカバーできるといわれています。
なお、「ワクチンを打てば子宮頸がん検診は受けなくていいの?」と思われるかもしれませんが、2年に1回は必ず検診を受けましょう。

監修:丸の内の森レディースクリニック 院長/医学博士 宋 美玄(そん みひょん)

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